- 新世代バイオ分子・モダリティの開発
- 当社は新世代のバイオ分子・モダリティの開発を推進し、斬新な創薬アイデアによってアンメットメディカルニーズに応え、さらには細胞治療や遺伝子治療への応用研究を進めています。
- VHH抗体・環状ペプチドアプタマーによる医薬シーズの研究開発
- 多価の結合部位による創薬(multi-specific VHHs, multi-paratopic VHHs 等)
- アロステリック作用による創薬
- アゴニスト作用による創薬
- ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)への応用
- ADC(Antibody-drug conjugate,抗体-薬物複合体)
- 光免疫
- 再生医療分野・遺伝子治療分野への応用
高感度検出システム・診断領域への応用 - イメージング診断
- 分子エンジニアリング
- VHHは単体での抗体創薬としての投与も可能ですが、血中半減期や活性の向上を目的とした多価化抗体やFc体へのエンジニアリングが可能です。
- 多価化VHH
- VHHはエンジニアリングしやすいドメイン構造を有し、複数のVHHをペプチドリンカーでタンデムに結合することが可能です。組み合わせとして、ホモダイマー・ヘテロダイマー・多価化(3価)以上などが可能です。これらの組み合わせは創薬ターゲット・機能性に応じて最適な組み合わせを選択します。
- Fc体
- VHHは分子量が非常に小さく、エンジニアリングしやすいなど利点があるものの、その小さい分子量がゆえに血中半減期が短いという点があります。血中半減期の向上方法としてVHHをFc体化するという方法も可能です。
- Bi-specific抗体
- Bi-specific抗体とは、異なる抗原のそれぞれのエピトープを認識するVHHを多価化した抗体です。ヘテロダイマーなど多価化(3価以上)として異なる抗原のエピトープを認識するVHHを結合させることにより、相乗的な活性の向上、または分子間距離を近づけることによる創薬設計を行うことができます。
- Epitope(エピトープ)創薬
- これまでの抗体医薬の研究から、薬効の発現(アロステリック、機能阻害、細胞内取り込みなど)には、それぞれに適した標的分子上の結合部位(エピトープ)の同定・選択が必要です。次世代の抗体医薬研究では、①エピトープの多様性を確保し、②最適なエピトープを選択する「Epitope創薬」が重要となります。
- Paratope創薬
- Paratope創薬とは、一つの標的分子の複数部位に結合する薬剤の開発です。VHHは分子量が小さいので同一の標的分子の別々のエピトープに同時に結合する分子を設計することが可能です。これにより、標的分子への親和性と特異性を増強し、薬効が相乗した創薬が可能になります。