Paratope optimization /VHH抗体最適化技術/親和性向上/ NGSデータ/結合能
当社では“The Month”で取得されたヒットクローンの最適化の方法として、Paratope Optimizationを行っております(オプションサービス)。
”The Month”で取得されるヒットクローンの多くは高い親和性を持ちますが、ターゲット抗原によっては、より強い結合能が求められる場合もあります。そこでヒットクローンの最適化をNGSデータを用いて行うことにより、短期間でより強い結合能を持つクローンを取得することができます。
EMEのParatope Optimization
当社では単にアミノ酸配列をランダム化するのではなく、NGSデータ解析を行うことにより、CDR3領域(VHH抗体の抗原結合に最も影響のあるとされる領域)のアミノ酸を上結合に重要な配列と推測される箇所と最適化の余地がある箇所に分類し、ヒットクローンのCDR3領域の最適化の余地がある箇所に変異を加える方法を行っております。そのため、単にアミノ酸配列に対してランダムに変異を加える方法よりも結合能が向上されたヒット抗体を取得しやすく、また、短期間での最適化が可能です。
Paratope optimization実施例
当社ではParatope optimizationによりVHH抗体の結合能の向上に成功しております。上記の例では、もとのヒットクローンの結合能に比べ、Paratope optimizationを行ったクローン(clone #1 & #2)は高い結合能を示しております。
そのほかのVHH抗体の最適化
当社では、本記事で紹介したParatope optimizationの他、Fc体化や多価体化など様々な方法でVHH抗体の最適化を行うことができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。