当社のcnvKリンカーを用いて作製したcDNAディスプレイによる研究成果がNature誌から発表されました。
米国ノースウエスタン大学の坪山幸太郎 博士研究員(現 東京大学生産技術研究所講師)、Gabriel Rocklin助教らは、独自開発したcDNAディスプレイタンパク質分解法を用いて最大90万種類のタンパク質ドメインのフォールディング安定性を超並列かつ高速に(1週間程度)測定した研究開発成果をNature誌にて発表しました。この研究成果は、疾患の原因となるタンパク質のアミノ酸変異の特定やバイオ医薬品の効率的な合成を補助するAI開発への貢献が期待されます。
cDNAディスプレイタンパク質分解法で重要なキーテクノロジーあるタンパク質ドメインとそのcDNAを連結させたcDNAディスプレイ分子を、坪山研究員は当社のcnvKリンカーを用いて調製されました。当社のcnvKリンカーは、一回の実験において数十万種類のタンパク質ドメインを結合したcDNAディスプレイ分子を高速かつ安定的に調製することを可能にし、本研究に大きな貢献をいたしました。
株式会社Epsilon Molecular Engineering
代表取締役 根本 直人
論文の詳細、本研究の論文公開に関する情報は下記よりご確認下さい。
論文タイトル:
Mega-scale experimental analysis of protein folding stability in biology and design
著者:
Kotaro Tsuboyama, Justas Dauparas, Jonathan Chen, Elodie Laine, Yasser Mohseni Behbahani, Jonathan J. Weinstein, Niall M. Mangan, Sergey Ovchinnikov and Gabriel J. Rocklin
Link: https://www.nature.com/articles/s41586-023-06328-6
東京大学生産技術研究所のプレスリリース:https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/4255/